当院では、患者さんに寄り添い、安全で質の高い医療を提供するために、さまざまな取り組みを行っています。患者さんの安心と尊厳を守ることを最優先に考え、スタッフが一丸となって支援を続けています。
患者さんの尊厳を守り、安心して療養できる環境を提供するために、「身体拘束ゼロ」を目指しています。身体拘束を避けるための環境整備やケアの向上に努め、患者さんが快適に過ごせるよう取り組んでいます。
当院では身体拘束のゼロを目指しています。拘束を廃止する方法として、ユマニチュード®の考えを取り入れ、患者さんのより良いケアの構築に取り組んでいます。ユマニチュード®は、フランスで開発された認知症ケア技法で、「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの要素を用いて、患者さんと信頼関係を築きます。
アイコンタクトや穏やかな声かけ、優しく触れることで、患者さんの安心感を高めます。認知症の方だけでなく、すべての患者さんに対して尊厳を持った対応を行うことを心がけています。
長期間の寝たきりや体圧の偏りによる皮膚の損傷を防ぐため、褥瘡予防に積極的に取り組んでいます。
●エアマットの導入
体圧を分散し、長時間同じ姿勢で過ごすことによる皮膚のダメージを防ぎます。
患者様の状態に応じて適切なマットを選択し、快適な環境を提供します。
●体圧測定の実施
定期的に体圧を測定し、患者様ごとに最適な体位を調整します。
体圧の偏りを把握することで、より効果的な予防策を講じることができます。
●ポジショニングの工夫
体位交換をこまめに行い、クッション等を使い、特定の部位に圧力が集中しないよう調整します。
看護・介護スタッフが連携し、患者様の負担を軽減するための適切な姿勢をサポートします。
口腔内の健康維持は、感染症予防や誤嚥性肺炎のリスクを低減する上で非常に重要です。
●1日3~4回の口腔ケアの実施
毎食後および就寝前に歯磨きや口腔内の清掃を行い、細菌の繁殖を防ぎます。
口腔内の乾燥を防ぎ、唾液の分泌を促進することで、口腔環境を健全に保ちます。
感染予防・誤嚥性肺炎予防効果も期待できます。
病気や入院生活の中でも、患者さんの「やりたいこと」や「叶えたい夢」を実現するための取り組みを行っています。
入院中でも、大切な娘との節目を祝うことができるよう、病院のホールでミニ結婚式を開催しました。
ご家族やスタッフも参加し、温かい雰囲気の中で思い出に残る時間を提供しました。
これからも患者さんお一人おひとりが安心して過ごせる環境づくりを目指し、さらなる取り組みを進めてまいります。